香川井下病院産婦人科


 

出生前診断


E10

当科では患者さんが、「おなかの赤ちゃんに異常がないことを確認して安心して妊娠生活を送るため」胎児の出生前診断に力を入れています。
出生前診断とは遺伝性疾患や高度の外表あるいは内臓奇形を持つ赤ちゃんを生まれる前に診断することです。
当院では最高性能を有する3D/4D超音波(Voluson E10 BT20)や羊水検査などを用いて出生前診断をおこなっています。
もし赤ちゃんに何らかの異常がある場合には、事前に確実に診断がなされることで、赤ちゃんの治療専門医と生まれてからの対応策を練り、赤ちゃんにとって一番良いスタートを切らせてあげ、出生後のベストな処置や対応にのぞむことができます。
場合によっては、より高度な治療のできる施設へ責任をもってご紹介させていただくこともあります。

 

スクリーニング検査


スクリーニング検査とは、多くの人から異常がありそうという人を探しだす検査です。
普段行っている超音波検査がこれに当たります。
しかし、超音波で多少の問題があったとしても結果をお聞きになることを望まれない患者さんもおられると思います。その際には、その旨をお伝えください。

 

・初期スクリーニング:妊娠12週前後に行っています。ダウン症候群などの染色体異常や重症心奇形などがある場合この時期にNT(うなじのむくみ)の肥厚・鼻骨の欠損などの兆候があらわれることがあります。このスクリーニングに関しては国際的な基準がありイギリスのFMF(fetal medicine foundation)がその資格を発行しています。

 

・妊娠初期組み合わせテスト:2012年3月より、上記の超音波検査に初期血清マーカー(PAPP-A, free βhCG)を加えた、妊娠初期組み合わせテストを開始しました。この検査により、染色体異常の検出率を上げ、なおかつ偽陽性率を下げることができるようになりました。つまり、今までの超音波のみの検査ではダウン症候群などの染色体異常の確率が高く出てしまっていた患者さんの数を減らせた上で、染色体異常の見つかる確率も高くなったということです。初期血清マーカーについての説明は夫律子医師のクリニックのHPに詳しく書かれています。
妊娠初期組み合わせテストをご希望される方は予定日が確定したらお知らせください。
料金は保険が効かないため消費税込みで22,000円となります。

この度、超音波室のエコーが新しくなったので、USBメモリでの記録が可能になりました。(ブルーレイより鮮明に残すことができます。) USBメモリでの記録をご希望の方はUSBメモリを持参した上で妊婦健診の時に申し出てください。(USBメモリはご自身で用意していただきます。) USBメモリでの記録をご希望されない方は、携帯・スマートフォンで記録して頂いてもかまいません。 お手数おかけしますが、ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

他院にて妊婦健診中の方でも検査させていただいております。ただし、コロナ感染対策の一環として、香川県内在住の方に限らせていただきます。その際は、診察料、超音波料、消費税込みで26,200円となります。
結果は、後日超音波と採血の結果を組み合わせた上でのダウン症候群など染色体異常の確率を印刷してお伝えします。
*採血は火曜・水曜・金曜の午前中のみ(担当医:井下秀司医師)

 

・中期スクリーニング:妊娠20週頃までに下記につきチェックを行っています。
顔・頚部:鼻骨、口唇、眼球など
心臓:心臓内部、血管、胸水など
腹部:臓器、腎臓、性器、腹水など
臍帯:数、付着部、捻転など
四肢:上肢、下肢、指など
背:脊椎
脳:構造、脳室、小脳など(経膣超音波)
早産予知:頚管長など(経膣超音波)

 

・後期スクリーニング:奇形の頻度が最も高くまた出生前診断が出生後の赤ちゃんの予後に大きな影響を与える「心臓」の再検査、及び妊娠28-29週以降で深くなってくる脳のしわなどのチェックを行っています。

 

羊水検査


羊水検査とは、羊水穿刺によって得られた羊水中の物質や羊水中の胎児細胞を調べ主に染色体異常の診断を行う検査です。
スクリーニングで異常が出た場合に診断を確定するための検査です。
当院では羊水検査は、16-17週で行っています。
羊水検査による流産・破水というリスクは0.3-0.5%くらいといわれていますが、できるだけ安全に検査ができるよう検査前に採血を行うなどの工夫をしています。
今までは、2週間程度で最終結果(全ての染色体に対する結果)のみが得られておりました。しかし、2012年3月よりQF-PCRという技術により、採取後わずか3日程度21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、13トリソミー、性染色体異常を知ることができるようになりました。最終結果は今までと同様2週間程度です。(値段は今までと変わりません)
保険が効かず羊水を当院で採取した後、検査の解析は外部の検査会社に委託しているため費用はすべて自費(消費税込みで104,760円)になります。